ギャラリーがらん日記 75
「夏におはよう!」今田まり原画展、終了です。
今田さん、お疲れ様でした。そしてお越しいただいた
様々な方々に大きな夏の感謝です。この期間中に
世間はすっかり夏になりました。幸い天気にもめぐまれた小学館
おひさま原画展。今田まり作「トンガリとホノ」掲載のおひさま8月号
はたった今書店で売っています。よろしかったら、
また書店で開いて見てください。
「トンガリとホノ」の真っ赤なトマトが夏の色に染まっています。
定価590円です。
さてさて。
先日、下北沢本多劇場にて観てまいりました加藤健一事務所
ケン・ラドウィッグ作の翻訳劇「レンド・ミー・ア・テナー」。
主演の日下由美さんから御招待いただき、
じっくり観ました二時間二十分。ストーリーは、
イタリアの世界的に有名なオペラ歌手をイギリスに招いての
一大公演、その前夜から始まります。
その歌手自身のわがままによるイザコザの末、
全く無名のアマチュア歌手が、その当人に成り代わり
大舞台に立って大喝采を浴びてしまう・・・。
その事前、事後を描いた舞台裏コメディ。傑作でした。
この芝居の見所は、ドタバタの作為のもと仕組まれた「偽装」が
やがてその関係者全員、しかも仕組んだ本人たちまでも
誤解の渦へと巻き込んでゆく面白さにあります。
中でも、その当事者同士が
「ひとつのモノゴトをめぐって解釈を間違っている」シーンが
見ものです。一方はオペラ歌手の実力について語り、
聞いているもう一方はそれを男と女の夜のテクニックの
ことだと思ってる。人をくすっと笑わせるドラマツルギィの原点
がそこにありました。
優れたシナリオと、計算された間を作る演出と、なにより
並々ならぬ俳優の技量によってその「くすっ」は生まれるのだなぁ
と久々に感心した舞台でした。さすがのカトケン、そのステージを
飾る面々は一筋縄ではいかぬツワモノ揃い。うーーーむ・・
すごい勉強になりました!日下さん、ありがとうございました。
西荻窪もすっかり真夏の様相で、そんな西荻の
極めてご近所さんが次回のがらんの展示です。
CO-さんは西荻南口で英国アンティークボタンを扱ってらっしゃる
おふたりです。わざわざイギリスに出かけられ、1940~1950
年代のオートクチュール専用ガラス・ボタンを
買い付けされています。今回はそれら+グッズの展示販売です。
CO- 英国アンティーク・ガラスボタン&グッズ展は
7月18日から3日間、詳しくはギャラリーがらん西荻の
ホームページをご覧下さい。
http://co-ws.com/info/index.html#c1
たぶん、東京の梅雨明けも真近いはず。梅雨時の
晴れ間の日射はすごいですね。どうやらこの夏は
猛暑の気配でしょうか。直射を避けての近カメ・ブラブラですが
もう帽子が欠かせなくなりました。ではこの頃の
西荻的風景など連続してお届けいたします。
・
・
そしてそして、きたる8月は西荻ラブなExhibition
「トキシン・西荻ラブ画報!」、それから続く展示の数々・・。
がらんオーナー、暑さに負けてはいられません!
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コメント
私はこの処の熱帯夜で、早くも少々バテ気味ですが。。。ボブさんは毎日の充実した食生活で、体調管理も万全の事と思います。羨ましい限りです。
加藤健一さんと言えば、若かりし日に新宿紀伊国屋ホールで観た、つかこうへい劇団での芝居で、キザ男の役を見事に演じ切っていた姿を思い出します。当時、女房が加藤さんのファンだった事なども懐かしく思い出しました。
後輩育成等にも力を注ぎ、数々の賞も受賞され
未だに意欲的な加藤さんの活動を見ていると、自分の励みにもなります。
投稿: sunafukin_b | 2008年7月14日 (月) 17時11分