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2008年6月

2008年6月28日 (土)

ギャラリーがらん日記 73

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http://www.gallery-garan.com/

梅雨本番さなか、ここ10日ばかりは様々なモノゴトをこなして

過ごしました。幸い、割りに涼しい日々が続いていて助かります。

20日、読売新聞の朝刊にて時川真一さんの紹介コラムなど

拝見。鯵の「なめろう」や「サンガ」について書かれていました。

あとで時川さんからがらんにメールがあって、「あの記事の中の

薬味の葱の量は大匙二分の一ではなくて、大匙二杯の誤りです」

とのお知らせがありました。がらんオーナーもたまに

「なめろう」はやります。確かに葱は多い方がおいしいです。

「たたき」と違うのは味噌をいれるところ。それから、結構よく叩く

ところ。沢山作って、余ったらフライパンに油をひいて、

まるでハンバーグを焼くように「サンガ」にします。がらんオーナー

の提案としましては、このなめろうを「サンガ」に焼く時、大葉に

挟むといいのです。そして、決して焼きすぎないこと。もともと

生で食べるものを焼くのですからさっと手際よく、そして

ほっこり火を通せれば傑作が生まれます。

でもね、なめろうの由来が「皿まで舐めろ」ですから、実際のところ

サンガ焼きまで残らないのが実情です。

なめろうはホント、ご飯に合いすぎ。お酒にも勿論合いますけど、

なめろはなんと言ってもご飯のおかず。

そう、千葉ではナメロっていうんですよ。

サンガは子供が奪い合い。目が血走る初夏のおいしさですねぇ・・。

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http://tokishin.exblog.jp/

ナメロ食べてーって思いながら、仕事をこなしつつ、

今田さんのがらん展「夏におはよう!」のDMを配りつつ送りつつ、

行ってきました渋谷AXにて、ジャパニーズJAZZファンクの雄、

「ソイル&ピンプセッションズ」ライヴツアー2008.

もう完全にリスナーはロックのりです。

正直言ってファンク、ではないですね。

インテンポのノンジャンル激ノリJAZZとでも言うべきでしょうか。

ファンキーなんだけど黒くはない。がらんオーナーの耳には

マイルス・デイビスがマイク・スターンを入れた時の感じのリズムで

「激しいハービーハンコックのヘッド・ハンターズ」っていうか・・そんな

懐かしいかんじがあります。黒っぽくないとこが今っぽい。

そういったリズムバンド的根本があって、ギターは一切存在なし、

ドラムスがハービー・メイスンばりにどかすかやりつつ

ピアノ、ウッドベースのアンサンブルが基礎を支えていて

管二発ペット&サックスとアジテーションが

ギンギンのテーマメロディでオーディエンスを引っ張ってゆく。

なんともイマドキの夏フェス向きです。音はふけてますが、

やってる人々は20代後半だっていうのだから驚きますね。

確かにその演奏的体力は聴いていて

「確かに若さとしか言い様がない!」というぐらい

圧倒的でありました。仕事の合い間でヒーヒー言ってるオヤジ

とは対照的なとびきり熱い夜でした・・・。情なや。

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さてさて、ファンキィパフォーマンスの翌日は本多劇場にて

加藤健一事務所のお芝居でした。これについてはまた後日。

そんなこんなとナメロも食えずロックな夜を通過しつつDM配りつつ

仕事をしていると7月18日より3日間西荻窪ギャラリーがらんにて

英国アンティークボタンの展示・販売などが決まりました。

開催者のCO-さんはがらんのご近所さんです。

わざわざイギリスまで出かけて仕入れてこられた貴重な品の数々・・

1940年代から50年代のイギリスの小さな工房で作られた

オートクチュール用ハンドメイド・ガラスボタン。見ていてとても

かわいい宝石のようなボタンたちのお披露目、よろしかったら

あなたの大切なとっておきの一着にそっと飾り付けてみては

いかがでしょう。http://co-ws.com/info/index.html#c1

詳しくはギャラリーがらん西荻、ホームページ(上記)をご覧下さい。

あっとそれから、今田まりさんの「トンガリとホノ」の載っている

小学館おひさま8月号7月1日発売!書店でも、がらんの展示でも!

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2008年6月17日 (火)

ギャラリーがらん日記 72

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http://www.gallery-garan.com/

ちょっと梅雨の中休みのような日々が続いています。

あじさいも、そしていろいろなこの時期の花も、朝晩の

ひんやりとした風に揺られて一息ついているようです。

先日まで雨の中、靴を濡らしてどかどかと移動移動、

仕事の合い間にギャラリーに出向いたりライヴに行ったり・・。

そうそう、ザ・バックホーンの武道館ワンマン・ライヴに

出かけたのが6月7日、

その日はなんとか天気はもって、傘なしでブラブラと

九段下まで。まぁ、予想してましたがすごい人でした。

これで大雨だったりしたら大変でしたね。よかったよかった。

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ステージ中盤で「夢の花」「未来」と続いて、

でかい音響の中でしたが、しみじみとしてしまいました。

ちょっとジーンときちゃって・・・。みんなそうだったと思います。

10年前小さなライブハウスにお客ゼロからスタートした

ロックバンドのパフォーマンスはいつもと変わらぬものでした。

結成10年目にして武道館LIVEの実現「裸足の夜明け」。

がらんオーナーは、もうなんだかんだと3年間ちょっと、

バックホーンのライヴにちょこちょこと出かけています。

ヘッドフォン・チルドレンだったかな、意外な衝撃を受けたのが

最初でした。ザ・バックホーンのことはもうひとつのブログの方でも

書いてみました。武道館観戦記、よろしかったらそちらもどうぞ。

http://kyoukenbob.exblog.jp/

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今田まりさんの7月5日からのがらん展示

「夏におはよう!」のナイスなダイレクトメールが出来ました。

この葉書だけでも欲しくなっちゃいますね。

欲しい方は散歩がてら西荻窪のギャラリーがらんに

直接お越しいただくと置いてあります。

がらんの展示DMは、西荻窪南口界隈、たとえば

バルタザールさんとか三人灯さんとかにわとり文庫さんとか

茜薬局さんとかギャラリーMADOさんとか・・

その他いつもたくさんのお店にご協力いただいております。

今回は吉祥寺の絵本のお店トムズ・ボックスさんにも

置かせていただいていると思います。西荻南口地区は

オーナー自らこれからえっちらおっちらと徒歩で配ります。

少々お待ちください。だから、もう少し梅雨の中休みが

続いてくれたりするとありがたいのですけどねー。

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先日がらんも久しぶりの大掃除完了。

時々半地下の窓を全開にして、少しばかり夏の気配の混じった

空気をギャラリーの中に取り入れています。

8月夏本番はトキシンこと時川真一さんによるイラスト原画展+α

「西荻ラブ画報」(仮題)を計画中。そうそう、トキシンさん、

6月20日付けの読売新聞朝刊にて写真つきで紹介される

そうです。こちらも必見ですね。がらんオーナーも

いつも時川さんのブログ「トキシンのイラストレーター的生活」

楽しく拝見させていただいてまーす。http://tokishin.exblog.jp/

ブログといえば我が友人であるN氏(恐犬ボブの飼い主役)が

とうとう自分のブログを立ち上げました。

N氏 は ギャラリーがらん西荻を設計してくれた建築士でもあります。

一風変わった建築士の下北沢日常雑感も、皆さん覗いてあげて

ください。熱血4コマまんが「下北ぽんち絵工務店」も快調です。

http://blog.livedoor.jp/osiris1960/

梅雨時の晴れ間は忙しいですね。ブログの更新も一作業、

そしてこれから雨の降らぬうちにどかどか物事を片付けます。

そうそうそう、今度のトキシン展に合わせて、

ギャラリーがらん西荻も、かの「西荻丼」に広告掲載しまーす。

今後ともギャラリーがらんをよろしくお願いいたします。

週末のみ土日2日間コース(連休で3日間コース)など、

気軽にお試しください。TEL 03-3334-3747まで。

Nくん、つらい現場も多いことでしょう。頑張りましょう!お互い。

ブログも頑張って!・・・・ちなみに、ボブの奴は、お元気ですか?

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2008年6月 9日 (月)

ギャラリーがらん日記 71

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http://www.gallery-garan.com/

「森の空想コレクション」展、高見さん、皆さん、

お疲れ様でした。そして、会期中ご来場くださった沢山の

方々、本当にありがとうございました。

東京はこの九州民俗骨董展を終えると同時に梅雨入り

しました。

あの狛犬たちのなんとも独特な南方の風貌を、

雨の路地裏でぼんやりと思い出したりしています。

そういえば、今思うと、西荻路地裏通信のアイコン犬

「ボブ」も、あらためてよーく見ると、ちょっと南方狛犬系の

風貌もあったりして・・?。興味深いところです。

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さて、先日来、西荻路地裏通信を覗いてくださっている

方々の中で、「ルイス・ハイン」という1900年代初期に活躍した

アメリカの社会派写真家の名前で検索されるケースが

意外と多いことに気づきました。

がらんオーナーは大丸ミュージアムでの「20世紀の巨匠展」にて、

ルイス・ハインの作品をあらためて見て感じ入った記憶があります。

その少し前、吉祥寺は伊勢丹にある武蔵野市美術館にて

土門拳の一大回顧展に足を運びました。

極めて個人的なことですが、がらんオーナーとしては土門拳の

「筑豊の子供たち」が見たくなって出かけたのです。

その記憶と感動はそのあと、東京八重洲にて全くの偶然で出会った

1900年代初頭、アメリカ全土に及んだ若年者違法労働の告発写真

へと、つながってゆきました。

その後いろいろと調べてみてもルイス・ハインに関する情報、文献は

とても少ないのが実状です。そうして、なんとかたどり着いたのが

「小さな労働者」という、あすなろ書房から出版されている一冊の

本でした。

KIDS AT WORK という原題のこの本はラッセル・フリードマンという

ジャーナリストの執筆によるものです。

そこにはルイス・ハインという、もとはといえば一介の平凡な教師が、

当時(つまり世界恐慌前後)のアメリカ中はびこっていた、

4歳、5歳といった幼児すらも過酷な低賃金労働に着かせた上、

ろくな教育も与えないという社会的実態を写真に収め続けた記録が

淡々とつづられています。

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大丸ミュージアムでは、会場に入ったところでまず最初の

展示がルイス・ハインの撮った少年少女たちでした。

1908年からしばらくといえばまだキャビネ版の箱型写真機

つまり、写真工学の黎明期です。

         ・

それにしては、写真が生きていました。

         ・

生きている、と感じるのは、100年も昔のその少年たち少女たちの

「汚れてきれいな顔」を写真が捉えていたからです。

悲惨さを極める環境の記録、という全米児童労働委員会からの

依頼仕事という上で、ルイス・ハインは、天使のポートレートを

撮った、ということなのだろうと理解しました。

がらんオーナーは今また「小さな労働者」を読み返しています。

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さて、西荻窪ギャラリーがらんでは次回7月5日より

今田まり・絵本原画展「夏におはよう!」を開催します。

絵本画家今田まり氏の小学館おひさま8月号掲載作品の

原画展示・販売+最近作イラスト原画展示・販売&

CM美術デザイナー高砂浩明氏によるExhibition デザインコラボ。

ちょっとばかり鬱陶しい季節ですが

今田さんの描き出す陽気な「おひさま」で、その時ばかりは

スカッと梅雨時の晴れ間を覗かせたいと思っております。

どうぞ、皆さんお楽しみに!!!

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