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2008年5月

2008年5月27日 (火)

ギャラリーがらん日記・70

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http://www.gallery-garan.com/

ざくろの花が咲いて、始まりました。西荻窪は

ギャラリーがらん西荻にて、

高見乾司・九州民俗骨董&絵画展「森の空想コレクション」。

はるばる九州からずらりと集まった神秘の品々。

時の洗礼を受けて、今この東京杉並の地に肩並べあう、

大小、そして時代もさまざまな逸品の数々。

その年代もさることながら、その独特な太古南方の文化信仰を

物語るユニークな造形美は、一見に値します。

なかなか面白いんです、そのカタチたち・・・。

なんのゆかりかは分かりませんが、高見さんと西荻窪が

出遭った証しがこの「森の空想コレクション」。

その魅力の森にちょっとだけ迷い込んでみませんか。

狛犬、神像、古陶、仮面のほか、絵画、中国古来絵画、

紬など多彩な文化の織り成す、一風変わった空間が、

西荻窪南口駅から2分、坂井医院の路地を曲がって

すぐの半地下に、ぽっかり現れました。

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「森の空想コレクション」展・高見乾司セレクションは

6月2日まで。11時30分~18時30分まで。

ギャラリーがらん西荻・TEL03-3334-3747

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2008年5月24日 (土)

ギャラリーがらん日記・69

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http://www.gallery-garan.com/

先日、カシオペアの向谷実さん+スーパーベルズのユニットを

TVKで見ました。生出演で演奏していたのはリリースしたての

CD「東横特急」から「VVVF」というチューン。

向谷氏といえば、かつて「電車でGO」のきっかけともなった

カリスマ鉄ちゃん。現在もそのパワーは衰えることなく発展、

進化の渦中という御様子です。

スーパーベルズは、全くもってあの、電車に乗っている車掌姿

そのもののアフロ車掌DJと、保全工夫姿の保全DJが

フロントを決めていました。向谷氏のスコアによる

ファンキー&メロウなクラブ系16ビートに乗って、車掌DJの

「大岡山通過通過通過通過通過!VVV・F、F、VVVF!」

なーんていうボーカル・リフが、ストイックに安定走行。

うーん。変な抑揚もなく、かなり行けてます。

ドライヴィング・グルーヴ、特にカーヴ(線路の)で来ます!

そしてもう、バンドとして完全に「行っちゃって」ます。

久々にすごいものを見た衝撃ですね。

画面には、なんと東横線運行主観映像のワイプが開いていて、

もうこうなるとテッちゃん泣きのシズル、

夢のVISUAL体感パラダイス!すごく楽しそうにキーボードを

奏でる向谷さんと、それとは対照的なサングラスに無表情の

アフロ車掌と保全工の勤勉実直なその勇姿。

その冗談とも本気とも判断のつかないバンドパワーに、

がらんオーナーは、なにかある種の感動を覚えました。

いいなぁ、東横特急。

カッコよさというものが一切なくて、それでいてシャレてます。

がらんオーナーはテッちゃんではありませんが、

その姿勢に憧れます。尊敬に値します、電車オヤジ向谷さん。

そして、ステージを終えた彼らのラストコメントは、一言、

「傘などの、お忘れ物のないように」

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プロ技です。あなどれませんね。

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そういえば、ついこの間NHKの番組で、新幹線の鉄道写真を

撮り続けておられる方を紹介していました。

その方は、なんとか自然の風景の中で新型新幹線の全景を

ワンフレームに収めようと、車で野を走り、ばか高い脚立を駆使し、

カメラをかついで丘の上の木に一人登るわけです。

はっきり言ってこれはもはや安全とは言いがたい在りようです。

そしてついに、彼方より走り来る被写体の全景をそのカメラの中に

納めた瞬間の、その木の上の、なんとも晴れやかな笑顔。

テレビの前で「なんか、いいなぁ」・・って思ってしまいました。

がらんオーナーは、特に新幹線が好きなわけでもないですし、

東横線に興味があるわけでもない。・・・なのに、

その愛好者たちのすがすがしさには魅かれるものがあるのです。

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ヒトには「これはどうしても好き」というものがあって、

意外とそれが、あんまり気安く他人に言えなかったりしますね。

でも、なにかのきっかけで、それを表明してしまったりすると

これがまた意外の意外で、なにか新しい人との出会いや

可能性を呼び寄せたりします。

「イイ歳してなぁ・・これ言ったらきっとチョイ変人だしなぁ・・」

だからって、ずーーっとウチに秘めてると、あっという間に

歳をとるのですね。そういった実感がこの頃、自分にヒシヒシと・・・。

知人が、これまたいい歳をして、ロックバンドを始めました。

それも、パートは今までやったことないドラムス!彼は今、

仕事の合い間合い間でドラムスクールに通って、なんとか

ブルーハーツの早い8ビートをものにしようと努力中です。

この際ですから、

当方も鉄道写真、鉄道バンドなんてーのもやってみようかな。

なんてったって、人生はTrain kept a roolin, ですよね!

ヤードバーズだな、エアロスミスもやってたっけ。早速聴こう!

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そうそう。

西荻窪にも鉄道写真マニアの方々、結集してくださいな!

西荻窪にあるギャラリーがらん西荻にて、

「鉄道フォトフェスタ・快走VVVF!」・・なーんてどうですか?

写真のみでもよし。+鉄音ワークショップよし。

軽いテッチャンライブDJギグつきなんてのもよし。

なんだか、マニアックでおもしろそうですよね。

テーマは鉄道限定。

フォトSESSION+ソフト・アコースティックLIVEなら行けそうです。

年齢不問。さあ、西荻窪ギャラリーがらんに、出発進行!!

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西荻窪は今、ハロー西荻まっさかり。

西荻窪、ギャラリーがらん西荻は28日から

九州民俗骨董展「森の空想コレクション」いよいよ始まります。

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2008年5月17日 (土)

ギャラリーがらん日記・68

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先日、行ってまいりました。新宿プーク人形劇場にて

劇団鳥獣戯画「ヘコタレ」。みにくいアヒルの子をベースにした

アンデスの山、ナスカを舞台とする動物たちのコメディ・ミュージカル。

いつもの鳥獣戯画さんの、あの破天荒なパワーが炸裂する

スラップスティックメルヘン。唄って踊ってパワー全開でした。

その劇場フロアにて、ささやかに開かれていますのは、

今回の「ヘコタレ」のポスター画を描いた、がらんでもお馴染み

今田まりさんの絵画展。今回はそれをちょっとだけご紹介。

「ヘコタレ」は18日までです。http://www.linkclub.or.jp/~giga/

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さて、仕事の合間を縫って、銀座は西五番街通りにある

AC,GALLERYさんへ「カエル展」、お邪魔しました。

去年「図工夫婦展」と題してギャラリーがらんで展示をおこなった

イラストレーター&オブジェ・アーティストの竹嶋浩二さんも

出品されている8人グループ展、テーマはFROG。

ギャラリーの中はカエル画に始まり、カエル立体、カエル鋳金、

カエル木工、カエル面、カエル飛行船・・カエルモチーフの小作展が

楽しく展開していました。カエルプリントのジーンズなんてのも

あって、実にオシャレ。カエル好き、カエルマニアにはたまらない

作品の数々です。ちなみに竹嶋画伯はライトの光で回り続ける

カエル飛行船を展示されております。こちら17日まで。

http://www.acg.cup.com/

http://www4.plala.or.jp/zukoushitsu/

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今田まりさんの「小学館おひさま掲載原画+α展」は

当ギャラリーがらん西荻にて7月5日土曜日からどどーんと

開催いたします。楽しい今田ワールド、どうぞご期待ください。

ちなみに、今田画の掲載される小学館おひさま8月号の発売は

7月1日です。ちようど書店に並んだその絵本雑誌の

原画が、時期を同じくして展示されます。

がらんでは去年に引き続きCM美術デザイナー高砂浩明さんの

展示インスタレーション・コラボも計画中。昨年12月の系譜を

引き継ぐ「クリスマス火山」展の続篇大噴火第2弾、

どうぞお楽しみに。5月28日からは「森の空想コレクション」

高見乾司氏・九州民俗骨董展・狛犬、民俗仮面、神像、古陶、

絵画・・・、ギャラリーがらん西荻にて、いよいよ始まります。

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2008年5月11日 (日)

ギャラリーがらん日記・67

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先日新宿コニカミノルタプラザに木村伊兵衛写真賞展を見に行った

際、ギャラリーAにて、谷井隆太氏「えきすとら」という一風変わった

写真展を拝見しました。

谷井さんはまだお若い写真家ですが、長いこと

観光地の集合写真撮影のお仕事をされていた方です。

今回の「えきすとら」は、

東京の街角や公園に佇み、あるいは憩う人々を、

映画の中のエキストラにたとえて撮った連作シリーズ。

修学旅行さながら、カメラと人々の関係はどの写真も

殆ど等距離に設定されています。連作を横一列に見てゆくと

そこに、曰く不思議なエキストラのポートレートが。それらは次から

次へ、「とある東京」としてギャラリー一面に展開していました。

風景とは、ちょっと違うものの見方。確かにそこに写っているのは

集合としての人、です。

しかし、その写真にはどこにも主役が見当たらないわけです。

エキストラというポートレート。意味の上で矛盾しているような

そんな、東京という、人の風景。等距離の街角。

それらを見たあと、ギャラリーに谷井さんご本人もいらしたので、

「次は、谷井さんがいままで撮られた集合写真そのものの

 連貼りシリーズ、というのも面白いのではないですか」

などと、しばし楽しく、おしゃべりなどさせていただきました。

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連休の終わりは、東京都美術館で「東光展」。

知人の油絵が小作品展部門で努力賞を取ったので

久しぶりに上野まで。この日は天気もよくて上野公園内は

たいへんな人出でした。

東光展の作品展示数は、すごいものがあって、

正直申し上げますと、「足早」に見るしかないのです。そうして

しばらくしていると頭がぼーっとしてきますが、そんな脳にも

すぱっと跳びこんで来る作品には立ち止まる、そういった見方

でなんとかすべてのフロアを「踏査」しました。

美術鑑賞体力論、です。

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上野のあと、その日の天気の良さがもったいなくて、

西荻に戻り、久々の西荻近カメぶらぶら。

近所をカメラ一台ぶらさげて、ひたすらブラブラ歩きました。

家にいても町にいても、連休というのは意外に

どこか疲れているもの。ろくに出かけてもいないのに

やっぱり普段とはちょっと違った慣れない日常を過ごしているの

かもしれません。考え事も上手くまとまりませんでした。

だから、そんな脳をちょっと開放して休ませてあげるのに

「近カメぶらぶら処方」はうってつけ。

・・・おかげで、だいぶスッキリしたようです。

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さて、今月14日から

新宿プーク人形劇場にて劇団鳥獣戯画公演「ヘコタレ」が始まります。

その劇場フロアにて、今田まりイラスト原画展が開かれます。

旧知である鳥獣戯画主宰・知念正文さんと今田まりさんを介して

こんな出会いがあったことは、全くの偶然!

がらんオーナーは正直に驚いております。劇団鳥獣戯画

今田さんはそれを18日に終えてのち、

7月5日より小学館おひさま7月号掲載絵本原画展を

当ギャラリーがらんにて開催いたします。

どうぞお楽しみに。そしてがらんの今月は、

28日からの高見乾司氏、九州民俗骨董「森の空想コレクション」。

こちらも着々と準備が進んでおります。

がらんとしましては、その日ギャラリーとして、どんな新しい仮面を

かぶらせていただけるのかと、わくわくしている次第です!

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2008年5月 5日 (月)

ギャラリーがらん日記・66

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前回の調味料御三家につづき、洋風調味トリオは

「ヒカリ・トマトケチャップ」「ヒカリ・中農ソース」

それと、「松田のマヨネーズ・辛口」。

先日、時川真一さんのブログを拝見していましたら、

急にスパゲッティナポリタンが食べたくなりましたが、

ヒカリのトマトケチャップはそれによる連想です。

3点とも、ナモ商会に置いてあります。そして、みっつとも

共通しているのが、ちょっとなめてみて、「あっ」っと思うところ

です。この「あっ」っというのがなかなか無い。

もう、15年ぐらいの付き合いになりますか・・。

松田のマヨネーズはついこの間、マヨネーズ認定を受けられた

というのですから、おかしな話ですね。優れものです。

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それいゆさんは、もう西荻の貫禄ある喫茶店のひとつ。

ナポリタンもいけますが、サンドイッチもかなりグーです。

常連さんも多く、いつも賑わっているお店。よくお店の前に

常連さんのグーなワンちゃんが黒茶2匹おりまして、

がらんオーナーは時々写真を撮らせてもらっています。

この場をお借りしてお礼を申し上げます。

実にグーなたたずまいなんですね。子供が近づいても

じっとしていて大人しいのです。

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さて、GWはとりたててすることも決めず、このように調味料を

眺めたり、ブログをまとめたり、家で魚を料理したりして

西荻を一歩も出ていません。そういえば、前回の「二ザダイ」

ですが、刺身にして食べてみたところ、結構いけました。

ただし、薄作りにしてぽん酢(手しぼりゆずぽん酢)に少し生姜を

搾って・・と態勢は万全な中、ひとつ解ったこと。

それは、食べ始めと食べ終わりで微妙に味が違ったことです。

つまり、なぜ、人々は二ザダイを持ち帰らないのかといえば、

それは「足が早い」から、なんですね。なるほどな、って

納得しました。もう長いこと釣りをしていますが日々是発見です。

だいたいメジナ・黒鯛・はぜ・フナ、が長年のメインステージですけど

その実、外道に学ぶことも多いものです。外道旨し、恐るべし。

「里川のフナ釣り」をネット通販で買い、いつも送ってくださる

「フィッシング・カフェ」と合わせ読みふける日々・・。

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横尾忠則さんが「年をとって自分の中から湧き出てくる

インスピレーションは、その多くが自分の幼少期の体験的

感動を源泉としている」というようなことをおっしゃっていました。

まさに御意。

なぜ、里川のフナ、なのかは、そういったなにかの遠い記憶が

呼び覚ますものなのかもしれません。

名も無き小河川のフナ釣り、はぜ釣りがときめきの根源。

スパゲッティナポリタンのケチャップ味が御馳走で、

バターごはん、とかもね。ちょっとだけ、醤油をたらします。

バターは四つ葉、マーガリンはえーっとえーっと・・・。

そのうち、がらんで全国独断的説得力調味料展、の運びとなるかも。

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2008年5月 1日 (木)

ギャラリーがらん日記・65

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MG5っていうと、「まだ売ってんのかその化粧品?」なーんて

我がオッサンたちはボケたことを言ってしまったりするのですが

「マジギレ5秒前」やら「マジギレ5分前」とか。

我が家の命の調味料、丸正の手しぼり柚子ぽん酢と寿しの酢が

マジ切れ5日前ぐらいでした。というわけで月末の長本兄弟商会

大売出しにて1瓶ずつ買いました。

このふたつに合わせて、はつかり醤油はうちの調味料御三家。

すべてナモ商会で売っています。

中でもこのはつかり醤油、これはもうかなり長い付き合いになります。

本当に感心するぐらい旨い。

大豆と小麦と食塩だけで、どうしてこんな風味が醸し出せるのか、

フシギでなりません。

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兎にも角にもこの御三家、魚には絶対不可欠。

我ががらんオーナーもイラストレーターのトキシンさんのように

釣り好き魚好き。当方は専ら、あんまりかっこ良くない海カンケイ

(それも磯主体)から魚を調達してまいりますが、

それにはこの「はつかりトリオ」なしでは、話にならないのです。

春。とくに香り立つこの季節、魚との相性が試されるように思います。

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特にお刺身。次に焼き物。

トリオを切らしていた日には、それこそ我が家の者たちは

怒り寸前、MG5です。

それにしても徹底的に褒めていますが、本当に

褒めてあげたくなる、シンプルでいて奥行きのある味わいの

醤油たち。醤油の神秘。なのです。

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ゴールデンウイークはどこへも出かけず、

御三家の神秘を家で追求です。

ちなみに魚はメジナと三の字。三の字(二ザダイ)はほとんど

釣り人に捨てられてしまう磯の外道ですが、このたびその

いい型を捨てずに持ち帰りました。

本当にいつも猫またぎなのか、春の検証です。これもシンピ。

神秘といえば、今月の終わりから「九州骨董の神秘」

がらんにてご紹介いたします。

狛犬、民俗仮面、神像、壺・・・。

普段はあまりじっと向き合う機会のない「森のコレクション」

たちが西荻路地裏にざわざわっと集まってまいります。

どうぞお楽しみに。

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