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2008年4月19日 (土)

ギャラリーがらん日記・63

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http://www.gallery-garan.com/

この頃の、こらえ性のないような殴りつける雨の中、

傘さして行ってきました大丸ミュージアム

■「写真」とはなにか・20世紀の巨匠たち■

社会派アート派おりまぜての14人スーパースター展、

当然14人ですからそれぞれの「一部展」ですが、一部オムニバス

とはいえこれらと一気に向かい合うには

それ相応の体力が要ります。仕事途中ということもあり

120枚に集中して一時間半、・・外は嵐。

まぁ、空いている時間を狙ったんだけど、疲れました。

こちらはノーテーマという態度しかないですねこういう時。

会場に入ると、いきなり社会派ルイスハインの少年労働者シリーズ

ときて次がマンレイのシュールレアリズムはマルセルデュシャン像、

で振り返るとその壁にW ユージンスミスの戦場の赤ん坊、

アンドレケルテスの、パリで婦人の肩に手が見えて

あっ、隣りで崩れ落ちるスペイン兵はキャパ・・・ってかんじ。

大変ですもう。足もむくみました。写真圧の極めて強い写真と

向かい合うのはつくづく鍛えられます。疲れちゃった。

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仕事の打ち合わせを終えると、また傘さして、今度は

新宿全労災ホール・スペースゼロにて演劇「出番を待ちながら」。

ノエル・カワードの英国戯作の原題はWAITING IN THE WINGS、

引退した身寄りの無い女優のための慈善ホームでのお話。

かつて栄華を極めたスター女優の、その人生の黄昏を描いた

作品。この翻訳劇は2006年の再演です。

その時は俳優座に二回足を運びました。

WINGSとは、舞台裏、という意味があるそうです。

高齢の女優たちがそのまさに年老いた女優を演じる、という

お芝居。「演じているつもり俳優」が氾濫してしまった昨今、

ここにあるその演じるキレの良さは、たとえようもなく

気持ちのいいものです。

役者が生み出す痛快っていうのは、こういうものなんだ

って思う舞台。それも、

できることなら人に見られたくはない境遇を題材に、

屈辱や運命を笑い飛ばして生きる、あるいは死んでゆく

人生の演技者たち。こういった舞台がどこかココロにひりひりと

染み入ってくる時間は貴重なものがあります。

上手くは言えませんが、何かのチカラに励まされて劇場を出ると、

相変わらずの殴りつける風雨に、

エイヤと勢い良くおんぼろ傘を開いた自分がそこにいたわけです。

http://www1.odn.ne.jp/kiyama-co/

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