ギャラリーがらん日記・54
がらんは、3月10日より、早稲田大学写真部春季展が始まります。
総勢90名の大サークルとのこと。
百花繚乱、ローリングストーンな感性が西荻の路地裏に
ゴロゴロ転がり込んでくるかも、です。
今回は、ギャラリーの屋外展示もちょっとあったり、です。
どうぞお楽しみに!
さて、見ました、読みました、久しぶりの江戸川乱歩。
「人間椅子」+ヤン・シュヴァンクマイエル挿画。
シュヴァンクマイエルは映像のシュールレアリストですが、
最近はコラージュアートでも、日本で人気のようです。
読んでみて興味深かったのは、
「気持ち悪い」という共有の感性を、どこまでアートできるか
という実験性です。
乱歩は文章で、ヤンはコラージュとイラストで。
そのシュールリアリスト的共鳴効果は、
フシギにもある種の滑稽さ、しいて言えば「可愛さ」を
生み出しているのですね。
この本を読み終えると、フシギフシギ、この人のはいった椅子が
人の心の中で自由に遊ぶイメージとして、なんだかやんちゃな
可愛いいたずら坊主にも見えてくる。
それは、ヤンのアートとこの本の装丁によって実現しています。
やんちゃ坊主の自由、とでもいうのでしょうか。
やんちゃなヤンは73歳。
オノデラくんはやんちゃですか?
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