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2008年2月17日 (日)

ギャラリーがらん日記・49

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http://www.gallery-garan.com/

武蔵野市立吉祥寺美術館で、「土門拳写真展・日本のこころ」を

観てきました。この会場では、土門拳の写真はもちろん、

その写真についての文章も、同時に紹介されました。

写真はもとより、その土門自身の文章がすごく面白いですね。

これほどまでに作家の人間性がつまびらかとなる展示も

珍しかったのではないかと思います。

個人的には、廃坑直後の筑豊を撮ったものが好きです。

小学校の弁当の時間を撮った「弁当を持ってこない子供」

「ボタを拾う子」。どれもこれも、瞬時で心臓をつかまれる。

どうやって撮ったのかと、素朴に思う。

そしてそこにある土門の文章が、その一枚の写真を

観た次の瞬間に、一篇の物語にしてしまう。

ドキュメンタリーというのとは違うのですね。

たったひとつの瞬間を止めて物語にする技というべきか、

で、まあ心は確実にえぐられているんです。

酒田市にある土門拳美術館より運ばれた今回の写真ですが、

いつかある日見たものばかりで、どこか懐かしく、

さまざまな想いも心にかけめぐりました。

子供シリーズのベタ焼きもよかったです。

最後は、仏像作品をじっくり観て心を落ち着かせ、

伊勢丹から歩いて、絵本のトムズボックスへ。

ここではいま、伊藤秀男展「台湾火車の旅」を開催中。

いつもの飄々たるイトー画風に、

伊藤さんがお元気であることを確信し

ゆっくり眺めて、それから帰路ににつきました。

さて、この週末池袋はオレンジギャラリーまで出向いて、

「東京六大学写真展」にもお邪魔。

結構忙しい、バレンタインウィークです。

伊藤秀男展は29日(金)まで。六大学展は19日(火)まで。

そうそう、がらんも21日(木)より東京外国語大学写真部卒展

はじまります。ひょっとした意外なところで、あなたのこころを

ちょこっとえぐるワンショット…。

西荻のどこかに隠れているかもしれませんね。

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