« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月

2008年2月29日 (金)

ギャラリーがらん日記・52

Img_0339

http://www.gallery-garan.com/

東京経済大学写真会・春季学外展が始まりました。

がらんの中には、今、from Tokyo/Kokubunjiの奔放な美意識が

吊るされたり、貼られたりしています。

お時間があれば、そういったものたちと向かい合ってみませんか。

それはきっと明らかに、「誰かの目に映ったモノゴト」として

そう見えたこととして、展示されています。どうぞお楽しみに。

さて、前回の続きで、鈴木慶一さんのニュー・ソロアルバム

「鈴木慶一ヘイト船長とラヴ航海士」について。

これって、オジサンのつくったオジサンのためのロック新系譜と

位置づけられる訳ですが、

なんとも不思議な居心地のある作品になっています。

別にジャンルはどうでもいいのでしょう。

明らかにこのアルバムのスタートは

1976年の「火の玉ボーイ」です。

その32年後のリニューアルロックミュージックとしては、

「え?」と驚くくらい、今更にピュアです。

ライナーノーツにも、ロック的な「初期衝動」って書いてありますしね。

個人的には、昭和の方がロックだと思っていますから、

これは新昭和ロックとでも言いたい感じです。

って、こんなこと、鈴木慶一さん以外、誰がやれるかっていうと

なかなかいませんね。

当時は5歳だった曽我部恵一さんが

協力したらできちゃったというのも、

なんとも痛快な新昭和洋行ツアー。

今宵も船出します。

Img_0337_2 Img_0304_2 Img_0308_2 Img_0316_3 Img_0139_2

Photo Photo_2

| | コメント (0)

2008年2月25日 (月)

ギャラリーがらん日記・51

Img_0155_2

http://www.gallery-garan.com/

2月22日金曜日、六本木は新国立美術館にて、

東京五美術大学連合卒展、観てきました。

2時からの赤瀬川原平講演会「隙間(ニッチ)を見つける」も

拝聴させていただきました。

ムサビタマビトウキョウゾーケージョシビニチゲー、と観て回って

原平翁のつれづれなるまま、ニッチだらけの講義を聴いて

なんだかうっかり働くのを忘れてしまいそうな1日を過ごしました。

Img_3400_4   

そして、がらんに帰れば、東京外国語大学写真部卒展、ですから

もはやシゴトのモードは当分甦ってきそうにないのです。

こうなりゃヤケクソ的に、日曜日はZEPP TOKYOで、

ザ・バックホーンのLIVE「KYO-MEIワンマンツアー」

の初日に行っちゃいました。

アンコールナンバーの曲目、「初めての呼吸で」は

やっぱりとにかく断然よくて大好きです。感動しました!

涙が滲んできて、とにかくこれを書いている当人は

もう本当にいい齢のオヤジに疑いありませんが、

マジ学生気分でヤバイ次第です。恥ずかしいかぎりです。

と、家に帰ると届いてましたよ。

ムーンライダースは鈴木慶一さんのソロアルバム

「ヘイト航海長とラブ航海士」。この曽我部恵一プロデュース

というダブルケーイチニューリリースについては、

次回のブログで詳しく書きましょう。

まずは、東京外国語大学の写真部の皆さんありがとうございました。

オノデラ君、ヤン・シュワンクマイエルの「人間椅子」どうもありがとう!

じっくり観ますよ!

そしたら、ブログに感想書きます。

Img_0203 Img_0170 Img_0133_2 Img_0196

Photo_3 Photo_4

こちらのブログもご覧ください

西荻路地裏日記

| | コメント (0)

2008年2月21日 (木)

ギャラリーがらん日記・50

Img_0123

http://www.gallery-garan.com/

東京外国語大学写真部卒展が始まりました。

21日から24日の日曜日までの四日間です。

こちらは府中を拠点とする、若き単眼の結集です。

この場をかりて、ちょっとだけ紹介させていただきます。

さて。

今開かれている、銀座は秀友画廊での

大西信之リトグラフセレクション展、行ってきました。

さすかせは大西巨匠のジャパニーズリトグラフは、

いつ観てもニューヨークの摩天楼の風景が、

こうなっちゃうんだなあと、何ともしみじみフシギに

魅惑的ですね。

318_2

25日までやってます。

http://ginza.shuyugallery.com/sub1.htm

Img_0120 Img_0069_2 Img_0059 Img_0047

Photo_3 Photo_4

| | コメント (0)

2008年2月17日 (日)

ギャラリーがらん日記・49

Img_0287_2

http://www.gallery-garan.com/

武蔵野市立吉祥寺美術館で、「土門拳写真展・日本のこころ」を

観てきました。この会場では、土門拳の写真はもちろん、

その写真についての文章も、同時に紹介されました。

写真はもとより、その土門自身の文章がすごく面白いですね。

これほどまでに作家の人間性がつまびらかとなる展示も

珍しかったのではないかと思います。

個人的には、廃坑直後の筑豊を撮ったものが好きです。

小学校の弁当の時間を撮った「弁当を持ってこない子供」

「ボタを拾う子」。どれもこれも、瞬時で心臓をつかまれる。

どうやって撮ったのかと、素朴に思う。

そしてそこにある土門の文章が、その一枚の写真を

観た次の瞬間に、一篇の物語にしてしまう。

ドキュメンタリーというのとは違うのですね。

たったひとつの瞬間を止めて物語にする技というべきか、

で、まあ心は確実にえぐられているんです。

酒田市にある土門拳美術館より運ばれた今回の写真ですが、

いつかある日見たものばかりで、どこか懐かしく、

さまざまな想いも心にかけめぐりました。

子供シリーズのベタ焼きもよかったです。

最後は、仏像作品をじっくり観て心を落ち着かせ、

伊勢丹から歩いて、絵本のトムズボックスへ。

ここではいま、伊藤秀男展「台湾火車の旅」を開催中。

いつもの飄々たるイトー画風に、

伊藤さんがお元気であることを確信し

ゆっくり眺めて、それから帰路ににつきました。

さて、この週末池袋はオレンジギャラリーまで出向いて、

「東京六大学写真展」にもお邪魔。

結構忙しい、バレンタインウィークです。

伊藤秀男展は29日(金)まで。六大学展は19日(火)まで。

そうそう、がらんも21日(木)より東京外国語大学写真部卒展

はじまります。ひょっとした意外なところで、あなたのこころを

ちょこっとえぐるワンショット…。

西荻のどこかに隠れているかもしれませんね。

Img_0220 Img_0236 Img_0267 Img_0213

Photo Photo_2

| | コメント (0)

2008年2月10日 (日)

ギャラリーがらん日記・48

Img_0199

http://www.gallery-garan.com/

今年の初LIVEは、九段会館での「つじあやのライブ」でした。

あやのさんは今年、数え年で30歳。

去年の12月に、ニューCD

「スウィートスウィートハッピーバースデイ」をリリースしたばかりです。

九段会館はとても貴重な、アールデコ調日本建築です。

素晴らしいと感じます。

高校生のとき、ロックフィルムコンサートで初めて大ホールに

入って以来のトリコです。

17歳の時「モンタレーポップフェスティバル」や「ソウルトゥソウル」を

この大ホールで見た記憶があります。

その後、30年以上たって、つじあやのさんを見ている訳です。

深い感慨がありました。

そして30歳になられたあやのさんも、あの場所の魔力にとらわれて

大きな心のうねりに呑みこまれたのでしょう。

ラストチューンでの「スウィートハッピーバースデイ」でのドラマは

誰もみな胸を打たれました。

ご自身の生み出した歌で嗚咽して、歌えなくなって…。

こんなきれいな事件は、この世の中にすっかり無くなってしまった。

朝の新聞を開きたくないような、そんな時代に生きて

時々ですが、九段会館にぶらっと出かけたとき、

柔らかい時間の大切さを知る。

アンコールナンバーの「真夜中の散歩道」を聴き終え

外に出れば一面降りしきる雪、雪、雪。

九段から東西線に乗って、西荻も同じ雪。

Img_0193 Img_0155 Img_0170 Img_0174

Photo Photo_2

| | コメント (0)

2008年2月 3日 (日)

ギャラリーがらん日記・47

Img_0130

東京は冷たい雪です。

つい数日前、近所の梅のこずえに花がついて

早々にメジロを見つけたばかりです。

毎年メジロを見かけると、その黄緑色の鮮やかさに

「あっ、もうすぐ春がくるのか」と思うのですが、

今年はそれが早いな、と感じたばかりです。

雪の前の日は、南房総の磯で釣りをしていました。

いつになく、暖かい冬の夕暮れの海。天気は曇り。

放射冷却もなく、海面も凪。

こういう日の翌日は、よく雪が降ります。

メジナを一枚釣ると、空から冷たいものが…。

青空に白梅、凪の海と曇天、雪、そしてまた晴天。

そうするうちに、メジロの次に大学生たちがやってきます。

早春は、写真展のシーズンですね。

がらんにも、その春らしく少し強めの風が、

もうすぐ吹き込んでくるようです。

2月21日(木)~24日(日) 東京外国語大学写真部 卒展

2月29日(金)~3月3日(月) 東京経済大学写真研究会 春季学外展

3月10日(月)~3月16日(日) 早稲田大学写真部 春季展

4月は、写真・イラスト・家具・立体などの五人展

(時間はホームページのスケジュールでご確認ください)

http://www.gallery-garan.com/

一足早い春の風に乗って、大学生たちの自由なアングルを

お楽しみいただければそれもまた、メジロ的西荻アート。

Img_0124 Img_0116 Img_0134 Img_0114_2

Photo Photo_2

| | コメント (0)

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »